夢みなとタワーについて

高さ43mを誇る鳥取県境港のランドマークタワー。タワー内には多数の施設が充実。

夢みなとタワーは、1997(平成9)年7月12日から9月28日まで開催されたジャパンエキスポ ‘97鳥取「山陰・夢みなと博覧会」のシンボルタワーとして建築されました。
全面ガラス張りのタワーは、鉄柱とリングからなる白い骨組みが複雑な模様を描く印象的な外見で、この構造はテンセグリティ構造という独特なものとなっています。木材には鳥取県日南町のスギの集成材が豊富に使われていて、優しさと温もりで迎え入れてくれます。

 

デザインコンセプト

建築デザイン

施設は、大山と中国長白山を結ぶ軸線上に配置おり、全体にやわらかいフォルムを貴重として、美しい景観との調和を図ると同時に、西のゲートウェイのシンボルとして、地域のランドマークとしてデザインされています。 また、この施設全体は、日本海に飛び立つ鳥をデザイン化したもので、タワー展望室は対岸諸国に向かう「交流の船」をイメージしています。

 

シンボルマーク

タワーの建物の形状をシンプルに表現したことで、鮮やかな色の太陽のもとに聳え立つタワーの存在感を際立たせていると共に、日本海の紺碧の色を建物に使っているため落ち着きがあり、至近距離で見た時、明るさ、楽しさを感じさせる印象度の強い、使い勝手のよいデザインとなっています。

 

 

 

夢みなとタワー建築の特徴

夢みなとタワーは鉄と木とガラスによる高さ43mのタワー棟と3層のドーム構造の低層棟からなっています。

タワー棟

最上階に舟型の展望室があり、総ガラス張りで、鳥取県産杉材のフレームが使用されており、「テンセグリティー」構造を用いた構造物としては、世界一の高さであるとの評価を得ています。日本海海上から360°のパノラマで眺望することができます。
※「テンセグリティー」…引っ張りに強い部材と圧力に強い部材を力学的に組み合わせる構造。20世紀の生んだ天才構造設計者のバックミンスター・フラーが考案。

 

低層棟

4階建てのドームで、屋根には、36万枚の白色磁器タイルを打ち込んだ日本最大規模のPCドーム構造を採用。

夢みなとタワー概要

◆施設名称 鳥取県立夢みなとタワー
◆所在地 境港市竹内団地255番地3
◆設置目的 鳥取県及び環日本海諸国を中心とする国内外の自然、歴史、文化等の紹介ならびに物産の展示及び宣伝を行い、もって鳥取県の観光振興に資するため、鳥取県立夢みなとタワーを設置。

 

◆工事概要
構 造 鉄骨構造一部鉄筋コンクリート構造

  • 屋根  低層棟/PC構造(プレストレスコンクリート)  
        タワー棟/カーテンウォール 木造フレーム
  • 低層棟/4階建て タワー棟/3階建て
敷地面積 11,374.69m2
建築面積 4,128m2
延床面積 9,042m2
高さ 43m (タワー全体37m)
工期 新築工事  平成7年12月15日~平成9年6月30日
改修工事  平成10年1月9日~平成10年3月25日
事業主体 鳥取県・(株)さかいみなと貿易センター
建築設計者 新築工事  (株)計画・環境建築
改修工事  (株)計画・環境建築
施工業者 新築工事

建 築 工 事    竹中・茅野・オーク共同企業体
電気設備工事  新生電業(株)・山口電業
        (株)共同企画体
機械設備工事  新菱冷熱・第一工業共同企業

改修工事

(株)電通関西支社